ヤマダ電機のイーブックストア閉鎖で色々と思った。

みなさんは、どこで本を購入されていますか。
近所の本屋?Amazon?あるいは、電子書籍でしょうか。
Kindle、iBooks Store 、Kinoppy、Koboなどなど、電子書籍の市場は日本でもAmazonのKindleストアが飛び抜けてはいるようです。

ASCII.jp:電子書籍シェアはKindleとiBooksで利用率70%超! (2/2)|高橋暁子の「意外と知らない!? 業界ランキング」

そんな中でもサービスを中止したという話もここ数年で何回か耳にしました。
ローソンと楽天とソニー。楽天はKoboの為で、ソニーは北米のストアが撤退しましたね。

ローソンの電子書籍サービス「エルパカBOOKS」終了 購入代金相当のポイント返金 – ITmedia ニュース

Raboo終了! Rabooの残した傷跡を考える [電子書籍] All About

で、最近ヤマダ電機の電子書籍ストアヤマダのイーブックスが潰れたというニュースがありました。

競合がたくさんいるし、囲い込みの影響が割と強い(DRM的な意味で)電子書籍のシステムや市場では、ユーザーが少ないストアがなくなるのは仕方ないかなぁとも思うのですがそのサービスの終わり方がひどい。

ヤマダ電機の電子書店が閉鎖 購入書籍は閲覧不能に – ITmedia ニュース

データは再利用できない→次期サービスでの利用を検討

なんでもユーザーが電子書籍のデータを再利用できないのとポイントなどでの還元もしないという方針だったようです。
しかも、もうひとつ新しいストアを新規に立ち上げるために取った措置だったというのだから驚きました。
楽天の時も酷いと思ったのですが、今回も結構酷いですね。

その後どうやら、新ストアへデータを含めて移行できるように検討しているということになっているのですが、最初からそのつもりだったら書いておくべきだし次の新サービスの利用者をも失う可能性があるということは懸念しなかったのでしょうか。

ヤマダ電機、電子書籍ストア閉鎖対応を一転、DL済み作品は閲覧可能に -INTERNET Watch

潰れるのが怖いから電子書籍は買わない

電子書籍の市場は年々大きくなっていますが、デジタルデータでの購入ということに不安がある層というのは一定数います。

その不安の原因の一つがデジタルデータを所有しているわけではないというところです。
基本的には使う権利を買っているということになるのですが、そのストアがなくなった場合に使う権利も消失するということが当たり前になるとこういった不安を取り除くことはできません。

ぼくの希望として、電子書籍がもっと普及して、ほとんどすべての本がKindleで読めることを望んでいます。本当にそうなって欲しいので、電子書籍は良いということは周囲には言って回っているし、利用者が増えたら喜ばしい。
でも、こういったことから紙の本より電子書籍の優先順位が上になるまでのスピードが遅くなるのはとっても嫌です。
今は、紙で発売後にKindleストアで公開という流れも多く、その間の期間を少しでも短くしてほしいですし、同じ日にリリースするように徐々になっていくことを期待しているんです。

本件は、直接関係はないのかもしれませんが、こういったことの積み重ねで、やっぱり紙は必要だとか、電子書籍はじっくり考えてからにしようとかそういう回り道を選択することもあるんじゃないかと思います。
電子書籍のマーケットでまだサービスを展開しようと考えているのに、そういったメンタル的なところが大事だと思わないで簡単に市場を混乱させるのはどうかなと本当に思います。

ヘビーユーザーを大切に

また、別の視点から考えるとこういったサービスをあえてヤマダ電機の電子書籍ストアで利用したユーザーというのはヤマダ電機にとって相当価値があるんじゃないでしょうか。

だって、AmazonやKoboじゃなくてヤマダ電機で電子書籍を買うということは、ヤマダ電機のサービスを信頼していたのでしょう。ヘビーユーザーといっても良いと思います。
訂正したにせよ、そういったユーザーを切り捨てるような表現をしてしまったこともまずい。

どれぐらいのユーザー数だったかは、わかりませんが手厚くもてなしても損はなかったんじゃないかと思います。
普通にヤマダ電機で何かを購入して、将来的には十分還元してくれるはずですし。

さいごに

表現が間違っていただけだったとして訂正したのだとしても新サービスに悪影響がありそうだし、色々とネットで反応があったから、対応を変えたような感じになっているのも痛いですね。

とまぁ、ヤマダイーブックスに縁もゆかりも無いぼくが文句を言うのも筋違いかもしれませんが、電子書籍は好きなので書きました。

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