TEDスピーカーに学ぶ「伝える力」 魂を揺さぶるプレゼンテーションを読みました。

こんにちは、JAGA(ja_gaimopotato)です。

” TEDスピーカーに学ぶ「伝える力」 魂を揺さぶるプレゼンテーション “ を読みました。
ヨーヨー世界チャンピオンであるBLACK氏の著書です。
TEDで日本人としては、初めてプレゼンをしたときの経験を一冊にまとめた本です。

この方は、ヨーヨーの王者であるだけでなくパフォーマーとして、あのシルク・ドゥ・ソレイユのショーにも参加しているとのこと。

シルク・ドゥ・ソレイユのショーは過去に何度か見たことがありますが、とても感動したことを覚えています。

ヨーヨーと言っても子供のころに遊んだ記憶しかないぼくですが、極めるとすごいパフォーマンスが出来るのですね。
この本を読んでから、プレゼンを見たのですがめちゃめちゃ凄かったです。

この本には、TEDへ参加するにあたってどのような努力をしたのか、準備はどういうことに力を入れたのか。入念な準備・計画こそが大切であるというプレゼンへの心構えをまとめています。
プレゼンではなくても、コミュニケーションや自分のことを伝えるという日常的な行為にも適用可能な汎用的なメソッドもたくさんありました。

何を伝えたいのか、その本当に伝えたいモノを知る作業を必ずすること。

著者は、TEDで自身の情熱について話をするように依頼されます。
ですが、自分に情熱があるということには気がついていませんでした。
それを、自分の人生を振り返っていく中で、そこにあるものが情熱だったのだと気がつきます。
何を伝えるのかをパフォーマンスとともに抽出する作業が、準備だったわけですが本当に伝えたいことは、非常にストイックに自分のことだけを考える時間がなければ気がつかないのだと思います。
自分が整理できていない・気がついていないことは相手に伝わらないのは当然でしょう。

「どうやったら相手に伝わるのか、相手の心を動かせるのか」ではなく、「そもそも自分は何を伝えたいのか」まずはこれを徹底的に追求することが、プレゼンテーションを考える上で初めに取り組むべきことなのです。

プレゼンテーションの目的を意識し、それに合わせた内容を熟考していく作業こそが、プレゼンテーションに魂を込めるという過程であり、聞く人の心を揺さぶる第一歩なのです。

事前の練習を重ねることで、本番であろうと本当に緊張することがない状態になること。

練習にしてもそう、練習を重ねるうちに話すスピードや間の取り方、立ち位置・ジェスチャーと色々なことに気がついて、無駄を省き必要なものだけを残すことになります。
そうして、本当に伝えるためだけに凝縮された時間を身につけることができるのです。
TEDでは、持ち時間は少なく限られた時間で本質を伝える必要があります。

更にそうやって、自分のものにすることで不安は消え去り、不慣れな状態を解消して失敗などすることがないほどになるまで練習することが必要だと著者は述べています。
著者は、プレゼンテーションのためにスタジオを借りて練習を繰り返したそうです。

練習とは憧れに近づく唯一の手段なのです。ひとつまたひとつと不可能が可能になり、稚拙だった自分が一歩づつ憧れに近づいていくというのは、とても気分のいいものです。

緊張の正体とは、ズバリ未知への不安、更に言うならば道であるがゆえの失敗への不安であると思います。(中略)スピーチやプレゼンテーションにおいても、これと全く同じことが言えます。不安な行為であるがゆえに何が起こるかも分からず、どのような失敗リスクがあるのかすら分からず、根拠の無い不安が無意味に増大してしまった状態。これが緊張の正体であると私は考えています。

舞台でのリハーサルでしか分からない、細かな微調整にもきちんと注意を払うこと。

想像と現実では、差があり想定外のことが起きることは当たり前ですが、本当に伝えることとは何かということに迷いがなければ、想定外への対応も簡単でしょう。
著者の場合は、舞台の階段に衣装が擦れてしまうのを避けるために、衣装を持ち上げてあるくのは世界観を台無しにするということから、舞台の登場方法も事前に変更するようにお願いしたそうです。
細かいところまで、こだわることでプレゼンテーションの質がグッとあがり人々に届くメッセージになるということでしょうか。

これらはもちろん、著者のヨーヨーで世界一になるまで、なってから今までにずっと続けてきたことの延長である部分でもあるのでしょうけれど、努力するということはこういうことかと改めて意識しました。
本書は、ただのプレゼンテーションが上手くなる本というものではありませんでした。
コミュニケーションですら真剣に考えればいくらでもやることがあるということに気が付かせてくれた本です。

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